オンラインカジノで遊ぶという行為は賭博法違反であり、違法である。
だが、「違法」になるのは金銭を賭けた場合に限られるため、金銭を賭けずに遊んでいるうちは合法的にオンラインカジノで遊ぶことができる。
そうなると、「そもそもオンラインカジノで金銭を賭けずに遊ぶことが可能なのか?」という疑問が当然出てくるはずだ。
「合法的に金銭を賭けずにオンラインカジノで遊ぶ方法がないわけではない」というのがその疑問に対する答えとなる。
もちろん「金銭を賭ける」という行為が発生しない以上は、オンラインカジノという遊びに含まれる楽しい部分の「9割以上」が消滅している。
だから「合法で遊べる」ということには、ほとんど何の意味もないのだが、せっかくなので、今回は「オンラインカジノを合法で遊べる方法」について書いてみることにしよう。
入金不要ボーナスだけで遊ぶだけならオンラインカジノは合法
オンラインカジノを合法で遊ぶ方法とは「オンラインカジノの入金不要ボーナスをもらって、現金化せずに、付与された入金不要ボーナスでだけ遊ぶ」というものだ。
入金不要ボーナスだけで遊び、さらに、入金不要ボーナスで得た利益を「出金」しない限りにおいて、オンラインカジノは合法で遊ぶことができる。
つい先ほど「オンラインカジノの楽しい部分のうち9割以上が消滅している」と書いたのは、「入金も出金もしない」ためである。
また入金不要ボーナスだけで遊ぶ場合は、付与されるボーナスの分だけしか遊べないので、単純に「遊べる量」も少ない。「あっという間に遊びが終わる」という点も含めて9割減といったところだ。
だが、そのかわり「合法」ではある。合法であるからには「検挙されるかも?」とビクビクしながらオンラインカジノで遊ばなくてもいいのだ。
そんな都合の良い「入金不要ボーナス:無料体験チップ」を配るような太っ腹なカジノなんて無いだろうと思うだろうが、実のところ、かなりの数のオンラインカジノがやっているのだ。
累計だけで言えば100のカジノが入金不要ボーナスを配っている。
オンカジギャンブラーの酒場では「オンカジ入金不要ボーナス一覧100選」と称して入金不要ボーナスが貰えるオンラインカジノを紹介している。
最大となる金額は現時点で100ドル=15000円だ。入金も出金もしないからこそ、この高額さが効いてくる。100ドルもあれば勝てる確率が高くなるが、勝っても出金は出来ないのが難点だ。
あるいは外国に行ったときに入金、出金をするという方法で違法性を回避することもできるが、旅行のスケジュールまで視野に入れて遊ぶことになるため、気軽に楽しむというよりは本気になってしまうだろう。
オンラインカジノに登録するともらえる無料のポイント
入金不要ボーナスというのは、オンラインカジノにアカウントを開設するともらえる「登録ボーナス」のことであり、無料のポイントである。
オンラインカジノごとにもらうための条件が少しずつ違っているが、基本的にはほとんどのオンラインカジノが「入金不要ボーナス」のサービスを実装している。
- 直接公式サイトに行ってアカウント登録と同時に付与される入金不要ボーナス
- アカウント登録後(登録中)に指定された「ボーナスコード」を入れて申請をすると付与される入金不要ボーナス
- アフィリエイトサイトのリンクから飛んで登録すると、登録完了と同時に付与される入金不要ボーナス
- アフィリエイトサイトのリンクから飛んで、登録後にアフィリエイトサイトに記載されていた「ボーナスコード」を入力して申請すると付与される入金不要ボーナス
大別すると、オンラインカジノで入金不要ボーナスをもらうためのプロセスは大体この4つにわけられる。
オンラインカジノでもらえる入金不要ボーナスは、そのオンラインカジノでのみ使うことが許されているポイントで、ほかのオンラインカジノに流用することはできない。
入金不要ボーナスの使い方の基本的な流れは「入金不要ボーナスを元手にしてゲームに勝利し、元手を増やしていきながら『出金のための条件(賭け条件)』を達成し、現金化する」というもので共通している。
入金不要ボーナス自体には金銭としての価値がないし、「付与されたものをすぐに現金化する」ということも禁じられているし、システム上できない。
「出金条件(賭け条件)」というのは、「付与されるボーナスの額に対する倍率(賭け金として消費しなければならない量)」としてオンラインカジノごとに違う条件が設定されている。
この「賭け条件」を、賭けと勝ちを通して達成するまでは、入金不要ボーナスは「単なる無料ポイント」でしかなく、そこに金銭的な価値はまったくない。
もっというならば、「賭け条件」を達成したあとも、「現金化」さえしなければ、その増えていく無料ポイントには金銭的な価値はなく、そのポイントで遊ぶ限りは合法である。
だが、基本の流れに忠実に、入金不要ボーナスを現金化した段階で、賭博法に抵触し、即座にオンラインカジノで遊んだ行為が「違法行為」になる。
入金不要ボーナスで遊ぶのが合法にとどまれる理由
オンラインカジノを入金不要ボーナスで遊ぶことが合法の範囲にとどまれるのは、その付与されるポイントがあくまで「配布された無料のポイント」であり、「ユーザーが購入して手に入れたポイント」ではないためである。
オンラインカジノには「入金不要ボーナス」のほかに「入金ボーナス」と呼ばれるサービスもあり、これは、オンラインカジノのユーザーが「入金」をした場合に、その入金額などに応じて配布される「ボーナス」である。
これに関しては「購入して手に入れたポイント」であるために、入金ボーナスで遊んだ場合は「現金化」をする前の段階で違法となるだろう。
「賭博」に該当するのは「財物や財産上の利益の得喪を争う行為」になるから、「現金化しない限りにおいては金銭的な価値がまったくない入金不要ボーナス」は、それを得ようが失おうが「財物や財産」の増減にはカウントされない。
入金ボーナスは「購入」して手に入れている段階で「ボーナス」と「財産」が等価値となってしまう。等価値となった以上「財産」である「ボーナス」でオンラインカジノをプレイするのは、違法であるだろう。
入金不要ボーナスの「現金化」が即違法になるのは「財産の利益」を得るためである。
入金不要ボーナスだけで遊ぶのはデモプレイで遊ぶのと同じ
オンラインカジノには「デモプレイ」という機能が実装されているが「現金化をせずに入金不要ボーナスだけで遊ぶ」という合法的な遊び方は、「デモプレイ」で遊ぶのと本質的には同じである。
デモプレイという機能は、スロットなどのゲームを金銭を一切賭けずに遊ぶことができるデモ機能で、登録せずにデモプレイで遊べるオンラインカジノもあり、「オンラインカジノではどんなゲームが遊べるか」を知ってもらうために実装されている。
デモプレイで遊ぶ場合は、当然ながら「賭博法」にまったく抵触しないため、「オンラインカジノを合法で遊ぶもう一つの方法」である。
「現金化せずに入金不要ボーナスを使ってオンラインカジノで遊ぶ」という行為は、高度に発達したデモプレイと区別がつかない行為であるといえる。
これもまたオンラインカジノごとに違うが、入金不要ボーナスを配布しているオンラインカジノのうちの半分以上は「ボーナスを特定のスロットでしか打てない」というシステムにしている。
一部のオンラインカジノは、ブラックジャックやバカラなどの「ライブカジノ」も入金不要ボーナスで遊べるようにしているが、多くのオンラインカジノは特定のスロットだけであり、その点においても「デモプレイ」に酷似している。
「デモプレイ」と「入金不要ボーナス」の最大の違いは、「現金化」という選択肢がないことであり、どれだけ打っても合法なのがデモプレイで、プレイヤーの選択次第で違法になりうるのが入金不要ボーナスと区別することも可能だろう。
入金不要ボーナスは「一時の娯楽に供する物」かどうか
賭博法が適応されるかどうかは「一時の娯楽に供する物」かどうかにかかっていて、入金不要ボーナスについては「一時の娯楽に供する物」として判断される部分と、そうでない部分がある。
「現金化しない入金不要ボーナス」でのベットで消費されるポイントは「一時の娯楽に供する物」である。
だが、「一時の娯楽に供する物」はその場で消尽される限りにおいてはそう判断されるが、「長期間の保有」をした場合は、ポイントが「一時の娯楽に供する物」ではなくなる可能性もある。
なぜならそれは「財産」と等価になりうる「ポイント」であるからだ。
「将来的には利益を生む可能性があるポイント」を保有していることに関しては、賭博法に抵触する可能性がある。
入金不要ボーナスを元手にしてポイントを勝利金としてどんどん増やしていくことはできるものの、それの長期保有は「財物化」と判断されたとしても仕方がない。
そのため、「現金化しないで入金不要ボーナスで遊ぶ」ことを「完全に合法」として遊びたい場合は、「入金不要ボーナスを使い切る」ということも必要になってくるだろう。
合法で遊びながらオンラインカジノを楽しむ方法
オンラインカジノを合法で遊ぶとき、オンラインカジノの楽しみは9割以上消失してしまうが、そのうえでオンラインカジノを楽しむ方法としては「かたっぱしからオンラインカジノに登録して、入金不要ボーナスで遊びまくる」というものが挙げられるだろう。
オンラインカジノの入金不要ボーナスは登録しただけでもらえるので、稼働しているオンラインカジノの数だけはひとまずもらうことができる。
「オンラインカジノに含まれている楽しみの9割以上がなくなっている」ということのなかに「すぐに使い終わってしまうから、遊べる量も少ない」ということを挙げたが、この「かたっぱしから登録する」という方法は「遊べる量」という側面を補う方法といえる。
一つのオンラインカジノで入金不要ボーナスをもらったら、それを使い切るまで遊び、別のオンラインカジノに登録する、ということを繰り返して、順列組み合わせ的にしらみつぶしにオンラインカジノをめぐっていけば「合法」で、それなりの時間はオンラインカジノで遊ぶことができる。
そこに楽しさがあるかどうかは、俺には判断しかねるが、「合法で遊びきる」ということに対するある種の満足が得られることだけは約束しよう。
すべてのオンラインカジノの入金不要ボーナスを使い切ったなら、あとはもう「違法性」の世界に足を踏み込むしかないし、「違法」になると同時に「オンラインカジノの楽しみ」の9割を手に入れることにもなるだろう。
入金不要ボーナスで合法で遊ぶことのまとめ
- 入金不要ボーナスを現金化しなければオンラインカジノを合法で遊ぶことができる
- 入金不要ボーナスだけで遊ぶのはデモプレイで遊ぶのと同じ
- 入金不要ボーナスは保有せず使い切ったほうがより合法である
- かたっぱしからオンラインカジノに登録して遊べば合法である程度は楽しめる
オンラインカジノを合法で遊ぶ方法としての「現金化せずに入金不要ボーナスで遊ぶこと」についてのまとめは以上だ。
繰り返しになるが、オンラインカジノを合法で遊ぶということは、オンラインカジノの楽しさを捨てる、ということに等しい。
俺は、オンラインカジノが違法であることの自覚のうえで、違法であることを積極的に引き受ける態度だけが、オンラインカジノを楽しむ態度だと考えているが、「入金不要ボーナスだけで遊ぶ」という合法性の不毛さを見ていくと、その理由がわかってもらえるかと思う。
賭博法に違反してでも楽しむか、合法ではあるが不毛な時間を過ごすかという2択だけが、オンラインカジノでは許されている。